「がん」になるって、どんなこと?

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「がん」になるって、どんなこと?

大学病院のがん専門医による、がん教育活動の記録です。

私のがん教育

行政とがん教育③ 医師が学校に出向くのは

がん教育の主たる目的は、児童・生徒が、正しい生活習慣を送ることで強い体をつくり、より健康的な生活を送れるようにすることですが、もう一つの重要なねらいは、子どもたちに健康やいのちの大切さ、家族の有り難さ、家族の一員としての自分の役割、などを…

いざ、学校へ!③

正直言って、私はその時初めて、自分がいかに教育というものに無知であったことに気がついて唖然としました。当たり前のことなのですが、学校の先生は日常会話の延長や思いつきで授業をしているのではありません。個々の児童・生徒に目を配り、どんな内容を…

いざ、学校へ!②

実は私は、自分の二人の息子の授業参観に一度も行ったことがありませんでした。子どもたちが小さかった頃の私は、確かに典型的な仕事バカでしたが、仕事が忙しくて、なんて、何の言い訳にもなりません。もしかしたら私は、自分の子供の教育に興味がなかった…

いざ、学校へ!①

養護教諭の若林先生の特別な思いもあり、こうして私のがん教育はスタートすることが出来ました。今でこそ、がん教育が自分のライフワークの一つであると公言していますが、もし、彼女の申し入れがなかったら、私はがん教育を諦めざるを得なかったのではない…

手を挙げてくれたのは......③

終末期医療に携わる医療者のなかでも、特に看護師は激務です。患者さんに深く寄り添って看護する一方で、その家族や医師との間で、非常に繊細な調整的役割を担います。そのため、患者さんに対する思い入れが深くなりすぎて、業務の範疇を超えてしまったり、…

手を挙げてくれたのは......②

「私、実は看護師だったんです.......』と、おもむろに彼女は話し始めました。「看護学校を卒業して、最初に配属された病棟が、がん患者さんたちがたくさん入院している病棟だったんです。」 「当初は看護師としての使命感に燃えていました。からだの痛みや…

手を挙げてくれたのは......①

その電話は、新宿区の落合第一小学校の養護教諭の先生からの、「うちの学校で授業をしてみませんか?」という、お招きのお電話だったのです!! 私は、ただうれしくて、うれしくて...........実際に自分がどう応対したのか、よく覚えていません。四面楚歌だ…

学校に行こう!と決めたけれど...④

養護教諭の立場で考えてみると、毎日多忙を極める中で、教育長の指示でとはいえ、半ば強制的にこのプレゼンに招集されたのです。そして暑い中、汗を拭き拭き会場に行ってみたら、一度も会った事のない大学病院の中年医者が出てきて、突然に「がん教育」の重…

学校に行こう!と決めたけれど...③

私は「がん教育は、まだ学校には受け入れられないんだ。」と、すっかり落ち込んでしまいました。 ただ、多くの学校に出入りするようになり、教員免許まで取得した今なら、養護教諭の先生たちが、なぜあれほど強い拒絶反応を示したのか、よく理解できます。 …

学校に行こう!と決めたけれど...②

「こどもたちに直接がんの話をすることができるんだ!」と思うと、あれも話したい、これも伝えたい、などと、きりがありませんでした。自分の授業を聞いてくれている子供たちの、澄んだ瞳を勝手に夢想したりもしていました。いま考えると、ほんとうにお花畑…

学校に行こう!と決めたけれど...①

「学校に行こう!」、と思ったものの、実際にどうすればいいのか、見当もつきませんでした。自分の子供たちはとっくに成人しており、保護者として学校と関わったのは10年以上前ですし、現在は大学の教員であっても、小・中・高の学校との繋がりは全くありま…

がん教育を始めたのは、なぜ?③

私はこれまで30年間、「突然に」、がんを発症して苦しむ患者さんやご家族に、主治医として深く関わってきました。 その中で、数多くの患者さんが、がんに関する予備知識がなかったり、誤った認識を持っておられるために、本来は悩まなくてもよいことを悩んだ…

がん教育を始めたのは、なぜ?②

では、なぜ一向に、このようながんに対する誤解や無理解が改善されないのでしょうか? 私は日本人の生活から「病」や「死」が遠ざけられてきたことが、その大きな原因の一つだと思っています。1961年に国民皆保険制度が確立されて以降、日本人の死亡場所は、…

がん教育を始めたのは、なぜ?①

私は数年前から、学校で子供たちへの「がん教育」を行なうようになりました。私がなぜ学校でこどもたちに「がん教育」をするようになったのか、「がん教育」とはどのようなものなのか、そして子どもたちにどんな効果や影響があるのか、といった話も、ブログ…

【1月16日(月)】教員免許を取得しました!

学校に出かけて、こどもたちにがんの授業を始めた3年前、学校の先生方や教育委員会、行政など、教育の専門家の方々とお話するようになると、自分が大学教員ではあるものの、教育について余りに無知であることを痛感しました。医学部教授ではありますが、これ…

みなさん、こんにちは!

このブログにお越しいただき、大変ありがとうございます! 私は東京女子医科大学病院で働く、がんの専門医です。医者になってから30年間、ずっとがん医療の最前線で仕事をしてきました。 もともとは消化器外科医でしたが、今は抗がん剤治療と緩和ケアが専門…