「がん」になるって、どんなこと?

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「がん」になるって、どんなこと?

大学病院のがん専門医による、がん教育活動の記録です。

【1月16日(月)】教員免許を取得しました!

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学校に出かけて、こどもたちにがんの授業を始めた3年前、学校の先生方や教育委員会、行政など、教育の専門家の方々とお話するようになると、自分が大学教員ではあるものの、教育について余りに無知であることを痛感しました。医学部教授ではありますが、これまで教育を学問として学んだことなど皆無でしたし、講義だって自己流もいいとこで、授業の反省をしたり、授業方法の改善を図ったり、他の大学教員の授業方法を見学したり、なんて、一度も考えたことがありませんでした。

これまでの反省を込め、改めてきちんと教育を学び直そうと考え、東京福祉大学教育学部教育学科通信課程に入学しました。通信課程で保健科の教員免許を取得出来るのは、全国でも2校しかないのですが、うち1校は日本女子大学なので、実際には東京福祉大学が唯一の選択でした。学習が中途半端にならないように、目標を教員免許取得において、不退転の決意で勉強を開始しました。

学士入学が可能だったので、3年生から編入できたのですが、私が医学部を卒業したのは30年以上も前で、まだ単位制授業も行われていませんでした。そのため、私は保健科志望だったにもかかわらず、医師であるからといって、履修科目に全く免除はありませんでした。

衛生学、公衆衛生学、解剖生理学、病原微生物学、精神医学、精神保健学、栄養学、看護学、なんて医学部のような専門科目も、今更ながらですが、20代の若い人たちと一緒に学ぶ必要もありました。33教科、83単位の修得が必須でした。

当然ながら、大学病院でこれまでの仕事を遜色なく続けることが前提の学生生活でしたが、夜なべすれば、レポートはどうにかなっても、計60日近い、日時指定のスクーリングや科目修了試験日のスケジュール確保が非常に困難で、単位の取得には、本当に苦労しました。

東京福祉大学は、名称は東京となっていますが、本体は群馬県の伊勢崎市です。伊勢崎校舎は、校舎の裏でヤギやアヒルが飼われているくらいのどかな学校で、新幹線を使っても新宿の自宅から学校までは片道2時間半もかかります。池袋にも校舎があって、試験は池袋で受験出来るのですが、私が受けたスクーリングの大半は伊勢崎校舎だったので、週末のスクーリング日程の確保に難渋し、結局2年間ではとても修了できませんでした。

残念ながら、卒業延期となってしまったのですが、そこで諦めるわけにもいきません。決意を新たにして、翌年は、老化しつつある大脳を駆使して、必死にレポート作成や試験勉強をしました。週末だけでなく、夏休みも冬休みも返上して、綿密にスクーリングの日程調整を行い、ようやく昨年末に、なんとか全単位を修了することができました。

勤務先の大学の理事長に何度も直談判して許可を貰い、都内の女子高で、汗をかきながら4週間の教育実習を体験させていただいたことも、今ではいい思い出です。

そして、晴れて東京都教育委員会から、本年1月16日付けで、教員免許状を授与されました!私が取得したのは、中学校と高等学校の保健科教諭一種免許状、そして、学生途中で取得した、特別支援学校自立教科一種免許状です!

 

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学校でこどもたちと関わり合い、こどもたちの成長にほんのわずかでも寄与できた時には、大きな大きな喜びを感じます。

今後は、病院での仕事はもちろんですが、がん教育を鏑矢に、学校や地域において医療と教育を融合するような活動も、積極的にやっていきたいと思っています。

こどもたちは、国の宝です!