「がん」になるって、どんなこと?

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「がん」になるって、どんなこと?

大学病院のがん専門医による、がん教育活動の記録です。

2017年授業その2【2月14日(火)、21日(火) 新宿区立落合第一小学校)】

新宿区落合第一小学校は、私のがん教育のルーツともいえる学校です。

よりよい授業にすべく、2013年から毎年、養護教諭の若林先生と試行錯誤を繰り返してきましたが、今年は学級担任の先生にも積極的に分担関与していただくようにお願いしました。これを勝手に三位一体の授業と呼んでいますが、教育用語でいえば、T1が私、T2、T3が担任あるいは養護教諭、ということになります。

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今年の授業では2クラス別々に、一週間の間隔を置いて、それぞれ2回の授業を行いました。3年前には45分授業のための1枚の授業案を作るのにもやっとだったのに、みんなのスキルがどんどん上がって、今年の授業案は、もう2コマに入れるのも難しいくらいぎっちりと書き込まれています!

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【2013年の授業案】

  • 体育の保健領域の生活習慣の項で行うため、正しい生活習慣を身につけさせることを第一の目標とする。養護教諭が導入や司会を行う。
  • 医師が、がんに関する知識や患者の思いを説明する。
  • 担任はグループワークを指示し、発表させる。→ 強い体を作るためにはどうしたらいいか?
  • 医師によるまとめ

 

 

【2017年の授業案】

  • 保健体育の時間ではあるが、生活習慣だけでなく、いのちの大切さや、家族の一員としての役割、キャリア形成にも触れる
  • 医師が、がんに関する知識を概説する
  • 担任が司会進行だけでなく、自ら学んだことの授業もする
  • 養護教諭が、がん患者の手記を読み上げる。
  • 医師が、がん患者の思いを説明する
  • 担任はグループワークの議論を指示し、発表させる。①強い体を作るためにはどうしたらいいか? ②家族ががんになったら、どうするか?
  • 医師のまとめ

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 何より、落合第一小学校でのがん教育の位置づけも大きく変わりました。一番最初の授業の時の担任だった森先生が副校長になられたこともあり、がん教育が、6年生の保健体育教育の大きな柱の一つとして、教師も生徒も、しっかりと認識してくれています。

先日の授業は動画記録を撮ったので、近いうちにDVD編集をして、がん教育関係者には無償で配布したいと思っています。

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