「がん」になるって、どんなこと?

「がん」になるって、どんなこと?

大学病院のがん専門医による、がん教育活動の記録です。

小林校長②

東京都豊島区では、全国に先がけ、平成23年4月に豊島区がん対策推進条例を施行しました。

この条例の第5条3号には、「教育委員会と協働し、健康教育の一環として、児童・生徒及び保護者に対し、がんの予防に関する普及啓発を図るための施策 」を行うと明記されており、その後ただちに、豊島区教育委員会主導で小・中学校向け指導書が作成され、平成24年度からは、区立の小・中学校で広くがん教育が行われています。

素晴らしい先見性のある自治体だと思います。前例がないため、教育関係者のみならず、がんセンターの医療者や大学の研究者など、たくさんの方々が議論を重ねて、ようやくがん教育が実践されるようになったとお聞きしています。

明豊中学校の小林校長も、豊島区でがん教育を積極的に推進してこられたお一人でした。彼は防災教育やがん教育を通じて、生徒たちが、かけがえのない命を、自ら守り抜くことの大切さを訴えてきましたが、2016年秋に、何と、自らがステージ4の肺がんであることが判明しました。

タバコも吸わず、毎年の健康診断も欠かさず受けてきたのに、いきなりステージ4の肺がんだと宣告された小林校長は、その時、いったい何を考えたのでしょうか?

私が小林校長から頂いた「豊島区学校保健会便り第73号」に、彼の思いが切々と綴られています。

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