「がん」になるって、どんなこと?

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「がん」になるって、どんなこと?

大学病院のがん専門医による、がん教育活動の記録です。

手を挙げてくれたのは......①

 その電話は、新宿区の落合第一小学校の養護教諭の先生からの、「うちの学校で授業をしてみませんか?」という、お招きのお電話だったのです!!

私は、ただうれしくて、うれしくて...........実際に自分がどう応対したのか、よく覚えていません。四面楚歌だと思っていたのに、たった一人だけ申し出てくれたことに、何度もお礼をいいました。
ともかく一度お話を聞きたいと思って、アポイントをとって、早速に学校に伺いました。

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落合第一小学校は、山の手の高級住宅街の一角にあり、落ち着いた雰囲気の学校でした。校舎を入って受付を済ませると、まっすぐ保健室に向かったのですが、保健室は、学校で一番日当たりのよい、一階ど真ん中の、校庭に面した一等地にありました。

養護教諭の若林先生は、午後の日差しが差し込む暖かい部屋で、私を迎えてくれました。

私は、ご連絡いただいたことに、心から感謝していること、あのプレゼンは、独りよがりで、今は皆さんに申し訳なかったと思っていること、それでも自分には、子供たちに伝えたいことがたくさんあること、是非とも、この学校で、がん教育のチャンスをいただきたいこと、など、凝りもせず、矢継ぎ早にお話ししました。

若林先生はじっと聞いていましたが、やはり私のプレゼンのやりかたは最悪だったと、笑いながら教えてくれました。自分は手を上げようと思っていたけれど、顔見知りの先生たちが次々に反発していったので、その場で一人だけOKとは、とても言い出せなかった、とのことでした。

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やはり、そんなにやり方がまずかったんだったんだ、と改めて反省しましたが、では、そんな状況なのに、なぜ彼女は私に共感して、自分の学校に招いてくれたのでしょうか?