「がん」になるって、どんなこと?

「がん」になるって、どんなこと?

大学病院のがん専門医による、がん教育活動の記録です。

【5月16日(火)東京がん化学療法研究会で講演しました。

東京慈恵会医科大学の相羽恵介教授のお招きで、東京がん化学療法研究会(TCOG)の例会で、がん教育の講演をさせて頂きました。

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TCOGの歴史は古く、1972年3月、第1回月例研究会を国立がんセンター内カンファレンスルームにて開催したことを契機に発足し、がんの臨床研究を支援し、また治療技術の向上に寄与するための活動を続けています。

現在は臨床試験の支援事業を中心に活動されていますが、この領域の重鎮だけでなく、臨床腫瘍医を目指す若手医師、実地医家、看護師、薬剤師、研究者など、様々な方々が集まっておられます。文字通り、がん医療のプロ集団です。

私はいつものように、なぜ私が学校に行くようになったのか、実際にはどのように授業を行っているのか、国や教育委員会はどう考えているのかなど、私がお伝えできる限りのことをお話しました。

講演後の質疑応答では、やはり、教師同様に医療者の皆さんも、がん教育とはいったいどのようなものなのか、誰がどこで何をどうやって教えるのか、情報不足の中で困惑しておられたようでした。ある教授から『がん教育の趣旨は良くても、マンパワーの確保が難しいのではないか?看護師や保健師を導入できないか?』というご質問を頂きましたが、がん教育の講演では、このような外部講師となる医師の確保に関する質問が最も多く寄せられます。

率直に言えば、現実問題として、意欲ある専門医や学校医がそんなにたくさん集まるのですか?、無理じゃないですか?、というご主旨だと思います。

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 ご心配はごもっともではありますが、私は少し時間をかければ、必ずしも不可能ではない、と考えています。では、どうすれば、全国の学校で一斉に普遍的にがん教育を行うことができるのか、医師やがん経験者などの外部講師の導入方法も含め、今後このブログを通じて問題点を整理し、実現可能な対応策を提案していきたいと思います。