「がん」になるって、どんなこと?

「がん」になるって、どんなこと?

大学病院のがん専門医による、がん教育活動の記録です。

【6月1日(木)】新宿区保健主任研修会で講演しました。

新宿区教育委員会の会議室で、保健主任研修会の講演を行いました。新宿区内の40校からお見えの聴衆の大半は、養護教諭の方々・・・・ということは、数年前に私ががん教育を始めようとした際に行った、凍り付いたプレゼンへの参加者が何人かいらっしゃる可能性が大です。

 

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 今回もまた拒絶されたらどうしようと、正直かなり緊張しましたが、でもあの時の丸裸な自分ではなく、何年間も努力して、学校の先生方に分かっていただくための勉強も経験も、十分に積んできたんだ!、きっと今度は分かってもらえるはずだ!、と自分に言い聞かせて、何度も気合を入れなおして、講演に臨みました。

 なんと2時間という、十分過ぎる時間を頂いたのですが、演題名は『なぜ今、学校でがん教育が必要なのか?』として、このブログに書いてきたような内容や、現在のわが国のがん教育体制についてや、自分の実際の授業風景の映像なども含め、私が現時点でがん教育について知っていること全てを話し切りました。

聴衆の皆さんの反応は、どうだったと思いますか?

緊張していたので、聴衆の皆さんの反応をはっきりと確かめる余裕がなかったのですが、途中からは、会場の空気が一つになるような、明らかな手ごたえを感じ始めていました。万歳!万歳!バンザイ\(^o^)/

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今日の講演では、全ての先生が、最初から最後まで、ずっと真剣に聞いてくださいました! 寝ていたり、つまらなそうにしている先生は一人もいなかったんです。

皆さんに何度も頷いていただきました。たくさんの先生方と、気持ちの通うアイコンタクトをし続けることができました。あの時に経験した、私を憎んでいるのかと思うほどの冷たい視線に出会うことは、一度たりともありませんでした。

教育委員会の主事の先生にも、鳥肌がたちました!とのお言葉を頂きました。

本当に、本当に、心の底から嬉しかったです! 

私の伝えたいことがちゃんと伝わったと思いました。これで先生方の仲間に入れていただいたんだ、とも思いました。講演後に私が退室した後の会議室では、保健主任の先生方から主事に、どうすれば自分の学校で実際にがん教育を始めることができるのか?、といった質問が相次いでいたようですが、あの時との大きな違いに、もう、ただただ感激しました。長時間参加していただいた先生方には、感謝の気持ちしかありません。

これで、やっとあの時のトラウマを忘れることが出来そうな気がします。

6月1日は、私にとって、記念すべき再出発の日となりました!