「がん」になるって、どんなこと?

「がん」になるって、どんなこと?

大学病院のがん専門医による、がん教育活動の記録です。

【6月24日(土)】都立戸山高校で、医学部志望生徒へのキャリア教育をしました。

都立戸山高校は、新宿区の公立高校です。122年という長い歴史を持ち、古くからの文教地区に存在するため、都心ながら環境は抜群です。

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この高校では、2年前から、チームメディカルという興味深い活動を行っています。医学部への進学を希望する生徒同士で互いに 切磋琢磨し支え合うチームを結成し、希望の実現に向けて取り組むもので、小論文・面接指導などの総合的な進路指導のほか、病院の職場見学や医療関係者との交流、医学部の大学教授による模擬授業など、医療への理解を深め、医師になる志を育む3年間一貫した育成プログラムです。

医学部進学を目指すチームの結成~チーム・メディカル~:東京都教育委員会

私も去年から、この活動に参加させていただいていますが、単なる受験教育ではなく、自分がどうして医師になりたいのか、医師になるためにはどうしたらいいのか、医師になって何をしたいのか、そして何をすべきなのか、などについて、生徒たちに徹底的に考えさせるようにしていることは、高く評価されます。

医学進学特別クラスを設置するのではなく、部活動のような、放課後や休日、夏休みの課外授業として立案されており、都立高校でありながら、このような活動を行っているのは、実に素晴らしいと思いました。

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この日は「教員免許を取った、がん専門医のキャリアパス」というテーマで、90分の授業をしましたが、自分の経験を踏まえ、絶対に医師になるという強い志のある人、患者へ誠実な思いを寄せられる人に臨床医になって欲しいこと、そして、医師というステータスやライセンス自体が目的の人は医師にはならないでほしいことなど、かなり厳しい話ばかりをしました。しかしながら、生徒たちの授業態度や授業後の質問内容からは、医学部志望者らしい本気度が伺え、わが国の医療の未来を支えてくれるだろう、チーム・メディカルの生徒たちを、非常に頼もしく感じた午後でした。