「がん」になるって、どんなこと?

「がん」になるって、どんなこと?

大学病院のがん専門医による、がん教育活動の記録です。

検診でのがん発見率は0.5%以下です!

日本対がん協会の2014年の調査では、各種がん検診の成績が公表されています。

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このデータを見て、あなたはどう感じましたか?

え~、なぁ~んだ、胃がん検診って、237万人調べて、たった3000人の患者しか見つからないの?って、驚かれた方が多いかもしれません。

確かに、がん検診は、決して効率の良い取り組みではありません。発見率が1%に遠く及ばない、がん検診なんて、ただのお金と時間の無駄遣いだ!、なんて意見があるのも事実です。

でも、ちょっと待って下さい。

本来、検診は個人のかけがえのない生命を守るのためのものです。社会のコストパフォーマンスとは無関係のはずです。検診で早期がんが見つかった人たちの大半は、診断時こそ悲嘆しますが、治療後は、検診をして本当によかった、命びろいした、とおっしゃることがほとんどです。

集団に対してメリットがあるか否かではなく、受診者個々にとってはどうなのか、という視点で考えていただきたいと思います。