「がん」になるって、どんなこと?

「がん」になるって、どんなこと?

大学病院のがん専門医による、がん教育活動の記録です。

【11月11日(土)】夕方から博多のがん患者会『がん・バッテン・元気隊』で講演しました!

午前中に中川中でも授業をして、そのままの足で福岡に飛んで、博多のがん患者団体『がん・バッテン・元気隊』で講演しました。ganbatten.info

2008年、博多どんたく港まつりにパレードで参加した「がん・バッテン・元気隊」と名づけた異色のどんたく隊が、この患者会のルーツだそうです。「がん・バッテン・元気隊」は、福岡市内12団体の運営者からなる運営委員会と事務局で構成され、団体間の連携を図りながら,情報誌制作・ピアサポート講座・サロン運営・各種講演会などを企画実践しています。厚生労働省の緩和ケアの検討会でご一緒して以来親交のある波多江さんが、この元気隊の代表をされています。今回の講演の受付風景ですが、黄色いジャンパーを着ておられるのが元気隊のスタッフの方々です。

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がん教育の先進県である福岡県では、キャンサーサポートという患者会の方々とがん専門看護師などの医療従事者が中心となって、すでに年間140校ものがん教育を行っているそうです。この日は、福岡近辺のがん患者会の皆さんはもちろん、行政や教育委員会の皆さんも合わせ、43名の方々にご来聴いただきました。

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この講演では、なぜ今、学校でのがん教育が必要なのか、なぜ私ががん教育に傾注しているのか、実際に学校でどのような授業を行っているのか、などについてお話しました。講演後は参加者の皆さんと具体的な課題について、たくさんの議論をさせていただきましたが、実際にがん教育を行っている方々が多かったので共通の課題も多く、私自身も大いに勉強させていただきました。

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福岡県では、全県に一斉展開するための外部講師の手配や、教育内容の標準化など、がん教育先進県ならではの具体的な課題が生じているようでした。がん教育はいまだ黎明期であり、全国的には東京のように協議会ができたばかり、といった都道府県が多いと思います。ぜひ全国に向けて、情報や経験の発信をお願いしたいです。