「がん」になるって、どんなこと?

「がん」になるって、どんなこと?

大学病院のがん専門医による、がん教育活動の記録です。

【11月17日(金)】三重県津市の全国学校保健・安全研究大会で講師をしました!

全国学校保健・安全研究大会で講師をしました。この大会は、文部科学省・日本学校保健会が主催の学校保健のための大会です。全国から学校保健・学校安全関係者が集まり、生涯にわたり心豊かにたくましく生きる子供の育成をめざし、諸課題についての研究協議を行い、学校保健・学校安全の充実発展に資することを目的とします。各地の教育委員会の持ち回りで年に一回開催される巨大な会議体ですが、今年は三重県が担当し、全国から各学校の管理職、養護教諭、学校医等の学校保健関係者、教育委員会学校保健・学校安全関係職員など1500名余が集まりました。

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 この会議で私が担当させて頂いたのは第四課題の『現代的健康課題』ですが、なんと『アレルギー』『性教育』『生活習慣』という専門外ともいえる3つのテーマが課題です。主催者側からは、教員免許を持った医師という視点を期待して指名したと言われていましたし、全国の学校保健関係者の前での晴れ舞台でもありますから、精一杯頑張るしかありません。

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第一発表は新潟県の奈良先生がご自身のエピペンの使用経験から、アレルギー疾患に対する学校側の対応について、第二発表は三重県の水谷先生が、自校での性教育の課題と取り組みについて、第三発表は富山県の木村先生が生徒の生活習慣指導について、それぞれ充実した発表をしてくれました。

30分ほどの討議の際には、愛媛県立伊予高校教頭の西尾しき先生と二人で指導助言にあたりましたが、会場からも熱心な質問が続き、先生方の意欲を肌で感じました。

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その後私からこの3つのテーマについて、50分間の講義をしました。

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アレルギー疾患については、もし児童生徒が学校でアナフィラキシーショックに陥ったら、躊躇せずエピペンを使用してほしいこと、性教育については、非常に個別の要素が大きい課題なので、学習指導要領を遵守する全体指導ときめ細やかな個別指導を使い分けてほしいこと、生活習慣については押し付けではなく当事者意識を持たせるような指導がのぞましいこと、などをお話しました。

特に第3テーマの生活習慣については、がん教育のなかで、がんにならない強いからだは正しい生活習慣から、といったアプローチで、子どもたちに具体的な当事者意識をもたせることもできるかもしれないと提案しましたが、教員免許を持った医師のアドバイスとして、会場の皆さんのご理解も得られ易かったように思いました。

仕事をしながら教員免許を取得するのは、自分の予想以上に大変で、何度も何度もくじけそうになりましたが、いざ取得してみるとそのアピール力は絶大です。頑張って本当に良かったと、教員免許のありがたさを毎日のように実感しています。

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 第四課題にご尽力いただいた皆様、大変ありがとうございました。